YMD BLOG

アラサー営業マンの勉強ブログ。

【心ある仕事】

オフィスで仕事をしているときは、
夕飯もオフィスで済ませてしまうことが多い。

会社の側のほか弁屋さん(コンビニよりもお気に入りw)でお弁当を買い、
自分のデスクでもそもそ食べる。

この日も、いつものようにほか弁へ。
しかし、タスクが立て込んでしまい、なかなか席を立つことができなかった。
ようやく一区切りつき、一人で走って夕飯を調達しに行く。
お店についたのは閉店の21時ちょうどだった。

「こんばんはー!まだ間に合いますか?」
「ダイジョウブデスヨー」
いつものお兄さんが愛想よく答えてくれた。
よかった、間に合った!

お弁当を注文し、しばしの間。
きっと今日は僕が最後のお客さんだろう。
看板やのれんがすでにお店の一角に片付けられ、
店員の一人がレジからなが〜いレシートを打ち出していた。
ドリンクコーナーも電気が消え、カバーが下されていた。

できたてのお弁当を受け取り、お店を出ようと出口へ向かった。
「オキャクサン、マッテクダサイ」
不意に呼び止められる。

お兄さんはレジから飛び出してきて、
お店の冷蔵庫からサラダを一つ取り出し、僕に差し出した。
「サービスデス」

嬉しかった。
ものをもらったことよりも、心遣いが嬉しかった。
このほか弁屋さんには週3〜4回のペースででまだ1か月通ったばかり。
オフィス街のこのお店には、毎日たくさんのお客さんが来るだろう。

それにも関わらず、僕の顔を覚えてくれていた?
元気なお兄さんに連れられて、毎日挨拶しかしていないのに。
なんにせよ、じわじわ嬉しくなった。

高橋歩さんの本の一節を思い出す。


【心ある仕事】

心ないボランティアよりも、心あるバーテンダーのほうが、
世の中の役に立っていることが多い。

心ない政治家よりも、心ある掃除のおばちゃんのほうが、
世の中の役に立っていることが多い。

「心ある仕事」をしている人は、みんな世の中の役に立っているんだ。

世界中の路地を歩きながら、たまにそんなことを考える。


お兄さんは、こんな異国の地でも、
毎日毎日心ある仕事をし続けているのだろう。
すごいな〜。その姿勢、見習わなければ。

仕事に、心を。