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アラサー営業マンの勉強ブログ。

【読書:拝金】まとめ

拝金を読んだ。これまでに自分がまったく知らなかった世界を垣間みる。
お金と欲についての考えかたが広がった。こういう考え方をする人がもっと増えたら、
世の中はいろんな意味で刺激になっておもしろいだろうなぁ。

◆目次
プロローグ

第1章 邂 逅
夢や希望をうたう
オッサン
鳩ボール
クルッポウ

第2章 契 約
札束絞りのワイン
無味という美味
11時47分

第3章 起 業
女の値段
利益とインゲン
杉作くん
俺、走る
ダビスタパワプロ+たまごっち
バレンタインデーにトドメを刺す
「好き」という選択
スペシャルプライス
ナイス・アイディーア

第4章 躍 進
スプートニク・ショック
上場
神への冒涜
サル
女と階級
エリナ再び
セックス、セックス、セックス

第5章 席 捲
社長室
株式分割
球団買収
ビーンボール
由里子の予感
虎の尾を踏む

第6章 激 闘
放送局買収
MSCB
ねじれた親子
時間外取引
金のために決まってんじゃん
マスゴミ
長い夜
親子喧嘩
裏切りは強者の美徳
ゴングはすでに鳴っていた

第7章 決 着
ミスター・チーフデザイナー
グッドバイ
優作鳩

エピローグ

あとがき



【印象に残ったところ】
◎答えは見つけるもんじゃない。答えに導くんだ。
◎金の価値は交換したい個人の「欲望」でいくらでも変動する。あるものに対して、どんなことをしてでも欲しいと思えば、金の単位的な価値は低くなり、逆に対して欲しくないならその価値は高くなる。愛はタダで変える、でも、いくら払っても買えないのだ。いわゆる、高いとか安いとかは、世の中にはびこる適正価格を意識したもので、それはあくまでこのくらいの値段で交換したいという、欲望の平均的な数値にすぎない。「そうだ、欲だよ。欲望が金の価値を定める。そしてそれは人によってケース・バイ・ケースなんだ。本来、金はその欲望を満たすための手段でしかないんだよ。」
◎知ろうとしないやつにわざわざ教えるほど、世の中は親切じゃないだけさ。
◎商売の極意はやりたいことをするんじゃない。やっちゃいけないことを、しないことだ。
◎成功しようとするのでなく、失敗しないようにする。難しいことじゃないだろ。大切な選択は消去法で考えるほうがうまくいく。
◎いいものイコール売れるわけじゃない。売れたからって、いいものとはかぎらないけど。
◎稼いだら遊べばいい。忙しいときは、無理して遊ぶくらいのほうがいいんだ。仕事が落ち目で暇なときに遊びにはまると、苦しいことから逃げる場所にしかならない。仕事が順調で忙しいときは、遊びよりも仕事のほうが断然楽しいだろう?だから本業に影響するほどハメはは外さないものだ。そうやって遊んでおけば、誘惑や快楽に耐性ができるから、いざというとき下手を打たなくなる。
人はな、良いものを買うんじゃない。自分が知っているものを買いたがる。もっと言えば、買って、人に自慢できるものを欲しがる。いいものが売れるんじゃなく、有名なものが売れるんだ。
◎世の中は弱者のほうが圧倒的に多い。弱肉強食の本質は、圧倒的多数の弱者を強者が食らうことで成り立つ。人はライオンをサバンナの王と呼ぶ。だが、サバンナで最も多い動物はヌーやガゼルなどの草食動物だ。見方を変えれば、サバンナは草食動物の楽園でもある。いいかい、優作。弱者を味方につければ、そのパワーは強者に勝る。
◎「エサを与えなければ、鳩は飢えるかもしれないけど、鳩として最期までまっとうできる。でも、エサをもらえることを一度知れば、なんとしてでももらい続けようとする。醜く争うんですね。」「エサを与えるほうはよく分かっている。でも鳩は分かっていない」「でも、どっちが幸せなのかは、神のみぞ知る、でしょ。」
◎お金がないときはやれることに限界があるけど、お金があればやれることがどんどん広がる。つまり、お金を持てば持つほど、お金から解き放たれて自由に発送できるようになる。もっといえば、あらゆる欲望、金、女、酒、美食、何でもいいけど、徹底的に浸りきり、欲にまみれればまみれるほど、ある瞬間、その欲の世界を突き抜ける。そんな感覚になっていく。突き抜ける、そうとしか表現のしようがない。