YMD BLOG

アラサー営業マンの勉強ブログ。

夢と偶有性

今日で会計士試験は終了。
2年半におよぶ受験生活も今日でとりあえず一区切り・・・

いつからだろう。
「どうせなら」と選んだものを
夢と勘違いをして追い続けていたのは。
受からなきゃいけない。受からなきゃいけない。

みんなを幸せにしたかった。
喜んでもらいたかった。
家族に
応援してくれる友達に
ともにがんばった勉強仲間に
支え続けてくれた恋人に
受かればみんなをHAPPYにできると思っていた。
受からなきゃいけない。受からなきゃいけない。

でもそれは間違っていた。
すべて自己満足の世界だった。
受験(勉強)に失敗してやっと気づいた事実。
今も耳に残る「おそいよ」の声。

夢は「〜ならない」ではなく、「〜したい」であるべきもの。
夢に人はワクワクし
夢に人は貪欲になれる。

自分に向き合う、数少ない、いい機会かもしれない。
自分にとって、夢は何だ?
たとえ抽象的なものであったとしても、自分の目標を定めるのは重要だと思う。
それを何度も何度もブレークダウンしたものが今となるように日々を送りたい。
そして改善、改善。
ルーティン化した毎日をおくることは、時間をいたずらに浪費してしまう。
有限な時間を有意義に使いたい。

尊敬する茂木健一郎さんのお言葉を借りると、
偶有性(どのように変化するかわからないこと)を大事にしたいと思う。
偶有性の詳細な説明はまた今度にするが、茂木さんは、
創造性=体験(側頭葉)×意欲(前頭葉)という独自の計算式を提唱している。問題が意欲の部分で、ここが衰えると創造力は低下することになる。現代人の脳が病んでいるのは、この意欲の部分かもしれない。「意欲」は脳科学的には、A10神経と呼ばれる部分が司り、うれしいことがあると脳内報酬としてドーパミンがでることで強化され、人間の行動を促すドライブになっていく。脳は快楽主義者なので、楽しいことには脳の機能は促進される。要は、何を楽しいと思えるのかなのだが、そこで、人間が本来的な性質として持っている「偶有性」への志向と結びついていく。つまり不確実でよく分からない状況それ自体が、「意欲」の促進に繋がるという優位性を我々の脳は持っているわけだ。人間は生まれながらにして「創造的な存在」であるはずだという茂木さんのメッセージは我々にとって力強い応援歌に聞こえる。

これからは臆することなく、偶有性の海に飛び込んでいきたい。
かなづちの俺でも、そう思った。