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アラサー営業マンの勉強ブログ。

犯罪を繰り返す高齢者の急増

取りためていたテレビ番組の録画を消化中。高齢者の犯罪の特集が興味深かった。

高齢者の犯罪が増えている。平成元年には6,625人(全体の2.1%)だった高齢者(65歳以上)の犯罪者数は、平成25年には46,226人(全体の17.6%)まで激増している。

犯罪で多いのは万引き。窃盗犯で検挙された高齢者の数は34,620人。一方で少年の窃盗犯は33,321人。平成25年についに高齢者の窃盗犯の数が少年の数を上回りました。

また、最近は介護などで疲れて、配偶者を手にかける事件が増えている。窃盗犯と殺人の犯行動機の一つ目は孤独。検挙者のほとんどが独居の高齢者であり、家族や近隣住民との交流もほとんどないことが多い。周りの人に相談することができないし、周りが注意して止めてくれることもない。人間関係から来る抑止力が働かなくなる。

犯行動機の二つ目は経済的な困窮。金銭面で困って日常生活がおくれなくなったときに、高齢者は犯罪を犯すことが多い。万引きのほとんどが飲食物。毎日の食事にすら困る高齢者が増えている。

さらに恐ろしいのは、高齢者の犯罪の再犯率の高さ。5年以内の再犯率は70%を越える。犯罪を犯したことが家族や近隣に知られると、仕事を得ることができなかったり、相手から遠ざけられたり、高齢者はさらに孤独を深めていく。結果、他にあてがなくまた犯罪に手を染めてしまうことが多い。また、冷暖房のない自宅よりも、設備完備で3食付いてくる刑務所の方が快適である、という話しも聞いたことがある。高齢者の犯罪が、ストック型で増えていく。。。

人間関係とお金の問題を先送りにし続けると、こんな結果になるのか。。人間関係とお金の対策は、若いうちから対策をしていかないと、本当に怖い。社会との接点を自分でいくつも持って、セーフティネットを作ること。高齢になって働けなくなっても最低限の生活ができる程度に蓄えを作っておくこと。

当たり前のことだけど、まずはこういうことを個人レベルの対策として、しっかりと意識して取り組んでいかなければ。