YMD BLOG

アラサー営業マンの勉強ブログ。

こだわる

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悔しい。どうしたら僕もできるだろう、ともやもや考えている。


会社で全国の同期70名が東京に集まり、ロープレ大会があった。僕の結果は一回戦敗退。惨敗である。直前からではあったが、それなりに準備をしたつもりだった。家に帰って深夜まで提案資料を作って、完成度を上げたつもりだった。個別にチームの先輩にお願いして、ロープレ大会の早朝に練習もして、人よりもやった気になっていた。ちょっと自信があった。しかし、「つもり」は音を立てて崩れた。ちっぽけな自信は粉々になった。自惚れていた自分が恥ずかしいし、できるつもりになっていた自分に腹がたった。

 

優勝したのは、東北から来ていた女性社員。彼女のプレゼンは他を寄せ付けない、圧倒的な説得力があった。彼女は僕と同じ、入社して3ヶ月。それなのに、ここまで大きな溝をあけられてしまった。どうしてこんなに大きな差ができてしまったのだろう。

 

大会終了後、彼女に挨拶の席へ行って挨拶をして、話を聞いた。受けた印象は謙虚で控えめ。ロープレ大会で使った資料を見せてほしいという僕からのお願いにも快く応じてくれ、資料を貸してくれた。話を聞くと前職はサービス業で、僕と同じで営業経験はなかった。ロープレ大会の準備を始めたのも3日前からで、比較的直前だった。

 

しかし、ここからが大きく違った。彼女は巻き込み力がすごかった。彼女は3日前に上司や先輩達にお願いをして、その日から深夜に特訓をしてもらっていた。資料作成の仕方、言葉の選び方、相手への伝え方、切り返し方などなど。この3日間は終電がなくなった後も特訓を続け、みんなタクシーで帰っていた。また、先輩達はあえて厳しくロープレを行ってくれていたので、本番は全く緊張せずに楽しくできた、と彼女は言った。

 

僕にはここまでできなかった。自分のできる範囲内でちょこっと頑張って、満足していた。上司だろうが先輩だろうが関係なく、周りに頭を下げてお願いして、さらに自分を高めようという発想すらなかった。

 

僕はもっと、成果と成長に貪欲にならないといけない。それと、僕は自分にブレーキを勝手にかけて、諦めてしまう悪い癖があるように思う。しかもそれを周りに知られたくないから、頑張っているフリをする。タチが悪い。どうしたら、自分の目標に対してこだわれるだろうか。どうしたら、ちっぽけな自分を受け入れて、少しずつでも前に進んでいけるだろうか。

 

彼女から借りた資料にかじりついていたら、彼女は資料をくれると言う。まじか。ここまで格の違いを見せつけられたら、もはや、かっこすらつけられない。いろいろと教えてください、と僕は彼女を飲みに誘った。今夜は難しいが、来週末にまた東京に来るので、そのときでよければ。とOKをもらった。おお。聞いてみるものだ。御礼を言い、お互いのスケジュールを合わせてその場を離れた。

 

帰宅後、撮影したロープレ大会決勝の動画と、彼女からもらった資料をつまみにして、ちびちび晩酌をしている。ちくしょう、何度見ても良いプレゼンだ。終わったことはしょうがない。切り替えて、彼女から少しでも吸収して、結果を出せるようになりたい。