【映画レビュー】パーマネント野ばら
同居人がDVDを持ってふらっと現れた。パーマネント野ばら？ふーん。知らない映画。一緒に見る？ということで、夕方からラウンジで急遽映画鑑賞会をすることに。コンビニでワインとおつまみを調達。おおお。なんて贅沢な時間なんだろう。
人気漫画家・西原理恵子の同名漫画を映画化した恋物語。大人の女性のおかしくも切ない恋心を描く。田舎町の小さな美容室を舞台に、男性に振り回されながらも「どんな恋でもないよりまし」とたくましく生きる女性たちの恋模様を紡ぐ。
ストーリーがとても面白い。前半は小池さんと池脇さん、そして美容院のおばさまたちの話しでずっと笑いっぱなし。このペースで最後まで行くのかと思いきや、中盤から物語は大きく舵を切り、思わぬ方向へ進んでいく。中盤から後半にかけての菅野さんの展開で、一気に物語に引き込まれる。最後に全てを知ったとき、深い悲しみと優しい嘘に包まれる。
演出もとても良かった。高知県の港町の空気感が良い。映像も音楽もきれい。江口さんは抜群にかっこいい。そして女性3人の演技も上手だった。小池さんの場末のスナックママ役がばっちりはまってた。そして菅野さんの自然体の演技が素敵すぎる。本当に恋をしてしまいそうなぐらい、仕草がかわいい。そして、自信の存在が消え入りそうなくらい危うい悲しさを、映画全体を通して表現するのは本当にすごい。鳥肌が立ちそう。
笑いと深い悲しみが同居する、とても不思議な映画。引き込まれるストーリーがマッチして、あっという間の時間だった。うわー、良い映画。今まで知らなかったのを後悔。むしろ、今知って見ることができて幸運かも。
同居人のおかげでとても良い映画に巡り会えた。すごーくよかったー。全てを知った上で、もう一回、二回見たい映画だ。原作も読んでみたいな。というわけで、超お勧めな映画です。2010年の映画ですでに3年が経過しているけれど、全く色褪せていない。ぜひこの機会にご覧くださ〜い！！！
