自分を愛する力
乙武さんの「自分を愛する力」を読んだ。
とても良い本だった。
あたたかいものが胸に流れ込んでくる。
みんなちがって、みんないい。
自分をかけがえのないものとして大切にする。
自己肯定力を養うことをテーマにした本。
人を、自分を愛することの大切さ。
ありのままの相手を受け入れることの難しさ。
息子、教師、親という3つの視点から、
乙武さんの優しい言葉で綴られている。
特に印象だった点。
「ありのままの相手を受け入れるのはとても難しいこと。
世間を敵に回したって、どんな嘲笑や冷ややかな視線を浴びたって、
自分だけは相手の味方でいる。そんな強い覚悟が持てるようになって、
初めてありのままの相手を受け入れることが可能になるのではないだろうか。」
「自分に自信があることと、自分を愛することはイコールではない。
決して完璧ではない、欠点だらけのこんな自分でも、心から好きと言えるかどうか。
全部ひっくるめて、そんな自分を認めることが自分を愛するということ。」
いつも真剣に自分や家族、生徒と向き合う乙武さん。
僕は自分とさえも向き合えていないなぁと反省。
特に僕は、自分に自信を持つことと、自分を愛することを混同していた。
自分のできるところばかりを見て、できないことを認めようとしなかった。
精一杯背伸びして、ありのままの自分を認めることができていなかった。
自分を愛することができなければ、周りの人たちを愛することもできないよね。
振返ってみれば、僕は自分のことを考えてばかり。
特に大事なとき、余裕がないときは、いつも周りが見えなくなる。
できない自分、弱い自分をちゃんと認めてあげたい。
そして、自分自身を大切に思っているんだよ、
好きなんだよというメッセージをもっと自分に伝えてあげたい。
自分を好きになる努力を、もっとしたいと思える本だった。
また読むと思う。お勧めの一冊です。