YMD BLOG

アラサー営業マンの勉強ブログ。

【山田家として役割】

突然の訃報。
花金の夜の仕事をぶった切り、
一路、茨城へ。

儀式は滞りなく行われ、また、いつもの日常へと帰ってきた。
いくつか、思うところがあった。

その中でもとりわけ強く感じたことは、
僕が「山田家」という家系に何を期待されているのかということ。
これまで、やりたいことを探したり、やってみたり、あきらめたりと
好き勝手やってきたけれども、山田家としての僕の役割を考えたことがなかった。

今は社会人なので、「社員として」という役割も当然ある。
同様に、誰にも言われなかったけど、家系にもあるのではないか。

山田家(分家だけど)はもともと自営業だったので、家業も存在する。
伝統工芸の一つで、着物の帯留めを織る職人だ。
歴史的価値と高い技術が認められ、美術館などにも展示されているらしい。
でも、着物自体の需要の低迷と、織り機の機械化の進歩、そして後継者不足により、
出荷数は減少傾向だった。

今は叔父が継いでくれているが、叔父だってそんなに若くない。
山田家の家業は叔父の代で終わりだとも親族で言われている。
深夜、遺影を前にして、いまさらだけど考える。

ねぇ、考えもしなかったけれど、
僕にもその道はあったはずだった。
おじいちゃんや叔父さん、そして父は、
山田家の一員にどんなことを望んでいるのだろう。

なかなかやりたいことがはっきりしない今、
まずは自分の尊敬する人、大切な人の望んでいることを
実現させることを使命とすることは
すごく大事なことなのかもしれないと思うのだった。