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アラサー営業マンの勉強ブログ。

【出口治明さん@ライフネット】

ライフネット生命http://www.lifenet-seimei.co.jp/
代表取締役社長
出口治明さん

機会に恵まれ、直接お話しさせていただいた。

出口さんは何事に対しても、徹底的に考え抜くことをモットーとしている。
具体的には、縦と横のフレームワークを使う。

縦の概念は、時間軸。
歴史は必ず繰り返されるので、本質と流れを理解し、
現状を分析して将来を推測する。

横の概念は、広さ。
業界、日本にとらわれず、世界基準で起きていることを把握する。
一見ばらばらに起こっているようなことにも相互関係があったり、
ある国で起こったことが、数年後に別の国で同じことが起こることも多い。

出口さんは悟りを開いた学者のような方だ。
興味・関心の対象が広く、ものすごく深い。
知識と理論武装も強固で、とてもロジカルだ。

僕たちには、歴史と地理をたくさん勉強し、余裕があれば
海外に行って自分の目でそれを確かめることを勧めてくれた。

また、出口さんはビジネス本は絶対に読まないと決めている。
「時の洗礼を受けていない本は、読む価値がない」
ビジネス本の多くは、今成功した人のことを取り上げていることが多い。
その方法で30年後も成功できるかと言われると、それは難しいかもしれない。

だから、たくさんの古典を読みなさいと出口さんは言う。
古典の方が、人間に対しての考察がはるかに深い。
本質に迫りたいのなら、いつかは読まねばならない。

出口さんのお勧め本一覧は以下↓

・クアトロ・ラガッツィ―天正少年使節と世界帝国 
若桑みどり【著】集英社 (2003/10/30 出版)

・皇后の肖像―昭憲皇太后の表象と女性の国民化
若桑 みどり (著) 筑摩書房

貞観政要
  呉 兢 (著), 守屋 洋 徳間書店 (1975/01)

君主論
  マキアヴェリ (著), 佐々木 毅 (翻訳) 講談社学術文庫

・戦争論
  (岩波文庫) クラウゼヴィッツ

FACTA ※総合情報誌(月刊)

ローマ人の物語
  (新潮文庫) 塩野 七生

ローマ帝国衰亡史
  エドワード ギボン(原著), 中野 好夫 (翻訳) (ちくま学芸文庫)

地理と歴史は大の苦手で、中学時代から逃げ回っていた。
そのつけがちょうど返ってきた、まさにそんな感じ。

賢者は歴史から学ぶ。
愚者は経験から学ぶ。

僕はまだまだ後者。
この機会に、地理と歴史の本をあらためてじっくり読みたい。