【失敗の効用】
この前の銀座&有楽町スイーツのときに村さんからいただいた、
COURRIER JAPONの記事を読んだ。村さんのおすすめで会う人
会う人にコピーして配っていた。村さんごめんなさい。今日まです
っかり忘れていました。反省…
記事は今年のハーバード大学の卒業式で演壇に立った、ハリー
ポッターの著者、J.K.ローリングさんの記事だ。内容は主に二つ
あって、「失敗の効用」と「想像力の持つ重要性」についてだ。今回
は前者についてスポットライトを当てる。
失敗が不必要なものをすべて取り去ってくれたからです。私は、等身
大の自分を認め、自分を大きく見せようとすることをやめたのです。そ
して、自分のすべてのエネルギーを本当に重要なことに注ぐようにな
りました。もしも私が何か別の形で成功していたとしたら、「本当に私の道だと思
える分野で成功したい」という決意を持つことはなかったかもしれませ
ん。私は失敗によって解き放たれたのです。それは、一番の不安がす
でに現実のものとなってしまったにもかかわらず、それでも私は生きて
いて、愛する娘もそばにいたからでしょう。自分自身についても、また友人との絆についても、逆境のなかで試さ
れない限り、本当のことは決してわからないでしょう。人生とは何を手に入れたかや何を達成したかではないと知って初めて
幸せになれるのだ。謙虚さがあれば、苦難も乗り越えることができるはずです。
じ〜んと共感した。
ちょうど一年前、僕も大きな失敗をした。
2年付き合った相方と別れ、さらに国家試験に落ちてしまったのだった。
これらに大学時代のすべてを突っ込んでいた僕にとっては、大学生活、
そして僕の本質を全否定されたと、当時は思っていた。
一か月ぐらいぼ〜っとする日が続き、体重がかくっと減った。
でも、大袈裟に言えば、それでも僕は生きていた。家族がそばにいてく
れたし、何より仲間が助けてくれた。
この失敗で、自分の小ささと弱さをあらためて知った。強がりで、頑固で、
頭が固くて、上から目線。今もまだ治ってはいないけれど、そんな自分を
ほんの少しだけで理解することができた。
そして、自分が進むべき道を大きく切り替えた。この道を切り開くことができ、
今この場にいれるだけで、僕は幸せだ。たま〜に、あのまま勉強を続けて試
験に受かったり、相方とうまく続いていたら、と考えるときもある。それはそれ
で素敵かも。でも、怖い。逆にあそこでこの失敗をしていなかったら僕はどこ
までこの問題を抱えたまま走っていくのだろうかと、恐ろしくなる。
失敗にも感謝しなきゃね。
このきっかけをくれた村さんにも感謝します。
このブログを開設して、1年が経つ。
非常にゆっくりではあるが、それでもいい、牛歩のごとく前進していきたい。
牧草をもしゃもしゃ食べるように、
ひとつひとつのことを何度も何度も反芻しよう。
のっそのっそとマイペースで歩くように、
自分の道を自分のペースで歩いていこう。
今なら言える。
失敗よ、ありがとう。