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アラサー営業マンの勉強ブログ。

残業ホタル

〜今宵も働く残業ホタル〜

上司に「早く帰れ」とハッパをかけられてもなかなか減らない残業。
定時消灯や残業申請の義務付けなど企業は残業規制を強化しているが、
早朝や帰宅後の「隠れ残業」も目立ってきた。
時には消灯後のオフィス、時には喫茶店の片隅で。
「残業ホタル」は今宵も働くー。
                               日経新聞より
厚生労働省の調査によると、
「ノー残業デー・ノー残業ウィークの導入」など、
残業対策を導入する企業は6割強に上る。

業務改善にも取り組むことで残業削減に成功した企業がある一方、
掛け声ばかりが先行し、社員の「見えざる残業」が増えてしまった企業も見受けられる。

21時に一斉消灯されても、すぐに机の電気スタンドを点灯し、
薄明かりのなか仕事を続ける。

仕事の内容は変わらないので、
どう頑張っても21時には終わらない。
ただ事業環境も厳しさを増しており、
「仕事を減らしてほしい」とは言いだせる雰囲気ではない。
社内から締め出され、自宅やファミリーレストランでも
残業ホタルの働く姿がちらほら。

残業が事前申請が義務付けられている企業では、
仕事が終わらない日は自宅近くのカフェに寄り、書類を広げる人も。
「商品企画など集中して考えたり、じっくり同僚と議論したりする時間が減った。
長い目で見て働きやすくなったのかどうか。」

最近は早朝に活動するホタルも目立つ。
ある人は多忙な時期の出社は毎朝7時。
朝5時に出社した日もある。
事前申請せずに深夜残業を行った社員には顛末書を提出させるなど
厳しい規制があり、やむなく「総長残業」を選んだ。
だがこの企業では早朝勤務を時間外勤務として申請できない。
「時間外手当も支払われず、納得いかない」と憤りを隠さない。

企業内でワークライフバランス実現に向けた気運が高まるなか、
部下の残業時間の長さが管理職の評価にも直結するようになってきたため
「早く帰れ」というプレッシャーが強まっている。

う〜ん、悩ましい。
僕はずっと、一斉消灯などは残業削減に効果的だと思っていた。
暗い中で仕事するのはいやだから、仕事を早く終わらせて、家にみんな帰るだろう。
そうすることで生産性が上がって、みんなハッピーになれるかも。なんて考えていた。

しかしやはりそれは外部から見た、表面的なものにすぎなかった。
現場の視点からすると、そうもいかない事情がたくさんあった。

もちろん残業規制のおかげで
効率的に働く意識が芽生えたと歓迎する声も多い。
ただ人員補充が充分でなく、成果主義が浸透する職場では
水面下で隠れ残業が横行しやすいのも確かだ。

各企業の背景や文化、そして従業員や管理者など、
あらゆる観点から働き方を見直さなければ、
残業ホタルは今夜もまた姿を現すだろう。