YMD BLOG

アラサー営業マンの勉強ブログ。

明治乳業とお兄さん

「ピンポーン」

僕「はーい」
玄関のチャイムが鳴った。
家には僕しかいなかったので、走って玄関へ。

ドアを開けると爽やかなお兄さんが笑顔で立っていた。
20代後半といったところか。
明治乳業ですが・・・お家の方はどなたかいらっしゃいますか?」

む・・・僕ではだめらしい。
くそう、まだ子ども扱いか。
僕「あいにく両親は外出しておりまして・・・」

「ではまたお伺いします。」
そういってお兄さんは引き下がった。

玄関を閉めようとすると、外に大量に干してある傘が目についた。
昨日の雨のせいか・・・。
外に出て、傘を取り込むことに。

先ほどのお兄さんはお隣にいた。
どうやら個人営業ではなく、自社の製品やブランドに対するアンケートを取っているようだ。

しかし、どの家もなかなか取り合ってくれない。
商品や見返りがないということがわかると、みなすぐに戸を閉めてしまう。
それでもお兄さんは、消費者の意見やニーズを聞くために一軒一軒足を使って回る。

なぜだろう。
お兄さんがかっこよく見えた。
就職活動まっさかりだから、こんなことを考えてしまうのかもしれない。
メーカーにもかかわらず、自社の商品を持たずに必死に消費者に寄り添おうとする姿。
商品というものは、やはりこういった消費者のニーズがスタートになっているものなのだ。
お店が売りたいものではなく、消費者が欲しがるものでなければものは売れない。
こうした地道な努力が、大事な売上を支えているのだと改めて実感した。

僕にもアンケートして欲しかったな。
ブルガリアヨーグルトかおいしい牛乳しか答えられないけど。

僕「ご苦労様です。」
小走りで車に戻ろうとするお兄さんに、
ささやかなねぎらいの言葉を投げる。

するとお兄さんがとっても素敵な笑顔で
「どうもありがとうございます!」
とストライクボールを返球してくれた。

立て続けに断られた後の、この笑顔。
う〜ん、かっこいい。

どんなにおいしい牛乳やヨーグルトよりも
お兄さんが魅力的だった。