さんぽ
今日は天気がとっても悪い。
そこで散歩に行くことにした。
予定が急遽変更になったこともあって、今日は時間に余裕があった。
本当は城山競技場で走るつもりだったのに・・・
くたくたのTシャツにハーフパンツ
そしてはだし+スポーツサンダル
ビニール傘を持って、濡れる準備OK!!
僕の家は山の中にあるので、散歩にはうってつけのコースが多い。
今回は山の奥へと続くコースをチョイス。
緩急の激しい雨と強い風にあおられながら、のんびり歩く。
山は無数のトンボが飛び回り、その中をてくてく歩く。
ひっきりなしにトンボが傘の中に入っては出て行く。
少し雨宿りしていきなさいな。
トンボを眺めていると、向こうの木ではセミが一生懸命ないている。
と、そこへ叩きつけるような雨。セミの鳴き声がかき消される。
・・・がんばれ!
途中、傘を閉じた。
風に抵抗する傘が邪魔だったからだ。
しばらく歩いているうちに、再び雨。
メガネをかけているのを忘れ、前が見えなくなる。
体に入ってくる雨と風がとても心地よい。
雨は服、皮膚、髪にしみこんでいく。ずぶぬれ。
雨や風を気持ちいいと感じるのはずいぶん久々な気がする。
高校生ぐらいまでは、雨や風に近い生活をしていたんだろうな。
傘をさしたり、家にこもったり、僕たちは何から身を守ろうとしているのだろう。
最近、考え事をするときは「外」を意識する。
外出して散歩したり、自分だけで悩まず、誰かに相談したり。
そんな時間がたまらなく好きだ。
今日のような散歩も考え事には最適である。
一時間弱の散歩から帰ったときには、すっかり満足していた。
いい答えが浮かんだわけでもないが、山や雨や風にパワーをもらった。自然の恵みだ〜。
外の天気は優れないが、僕の気持ちは晴れていた。